第十七回(塔)

第十七回(塔)

相対性(仮)

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第十七回(塔)

その塔は

その塔は自殺の名所らしい。町外れの、数十年前に何かの記念で作られたとかいう塔。今日もそこから誰かが飛び降りる。理由は誰にも分からない。 ◇◇◇ 「あの塔からは電波が垂れ流しにされてるの。だからごめん、私、あなたとは付き合えない」 初恋の人は...
第十七回(塔)

3000年後、通天閣で。

プップー、ブブーー  光がエレベーターに乗ると、耳をつんざく警告音がその階に響き渡る。光はその階全員からの注目を集めた。そして、自分のお腹に目を落とし、腹の肉をつまむ。  ダイエット中の彼にとっては悲しい出来事だ。あなたは重いと全員に周知さ...