第五回(雪) 悪意 震える体、その危険信号を無視して女は歩き続ける。吹雪で視界は悪い。柔らかく誰にも汚されていない雪は脚を疲労させるだけだ。これはそんな、出口の無い永遠のような吹雪の中の話。 「いってきまーす!」ハツラツとした声と共に少し萎びたランドセルが夏の... 2024.02.04 第五回(雪)