マクナル、周辺の席の全員が同時にシャカチキをシャカシャカし始める。
シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ。
親子連れもカップルも1人の客も、みな口を開かず一心不乱にシャカシャカし続ける。
シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ。
頭がおかしくなりそうだ。思わず目を瞑れば、なおさら騒音だけの世界となる。
シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ。
不意に気付いた、頭のてっぺんを焦がす太陽の熱に。右手を見れば、虫取り網を握り締めていた。下を見る、半ズボンにベリベリのスニーカー、そしていつもより近い地面。
シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ。
いつの間にか僕は夏に居た。
茹だるような暑さよりも蝉が憎かった あの日の夏に。
シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカ、シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
