2024-09

第二十三回(紙・糸)

月日

第二十三回(紙・糸)

未完 手紙

「すまないんですけど、その手紙ちょっと見せてもらっても大丈夫です?」  赤緑色の珍妙な色眼鏡を付けた少女にそう声をかけられたのは、いつも通りドクレが郵便局から配達に出たタイミングだった。  「個人情報なものでそれは出来かねます」   今日の...
第二十三回(紙・糸)

ピンクい恋文

私は桜子と共にそれを見つけた。靴箱を開けた途端にひらひらと落ちた手紙を私は桜子と見つけた。 「うお。ラブレターってやつだ」「マジか」 まさしく封筒も便箋もピンクい。これがラブレターでなく何がラブレターだと。しかしハートのシールを剥がして丁寧...
第二十二回(バクチ)

不思議な2人

俺のモットーは常に冒険をすることだ。安定志向なんてもってのほか。バクチを打ち続けてこそ人生ってもんだ。   「キーンコーンカーンコーン」   「お前、今日ひまかー?」 「わりい、今日行くとこあるわ」 「おっけー、じゃあなー!」 こいつは今年...
第二十二回(バクチ)

闇チンチロ

ウィン ここが闇カジノか〜初めて来たな〜。何があるんやろ     お兄さん、チンチロいかがッスか!今デカいサイコロ入ってますよ!   おっパブのノリのチンチロのキャッチとかいるんだ。まぁやってみようかな。     じゃあ行きますよ〜。よっと...
第二十二回(バクチ)

皆川満点

大学入試共通テストもいよいよ終盤に差し掛かり、最後の関門とも言って差支えのない数学のテストがあと五分もすれば始まるという休み時間。それなのに隣の万年成績ビリケツの皆川は余裕そうに、椅子の上でふんぞり返って天井を一点見つめしていた。「皆川、随...