万物を陰謀論にこじつける。つまらなかったり真実を話してしまったりした方が負けである。
クリスマスイブの昼、私の家でルドルフはこんなゲームを提案した。
ルドルフはピザにオリーブオイルを垂らして話し始めた。
「このオリーブオイルはエクストラバージンだ。これ以外のオリーブオイルにはキャノーラやナタネ油が混ぜられている。
これらは安価であるが毒であり、この毒の油で揚げるフライドポテトやフライドチキンを売り出すためにクリスマスが作られたのだ。」
「ではピザは安全であると?」
「間違いなく安全。ピザは完全栄養食である。」
これは笑えた。次は私の番だ。何かネタを探している時大きなくしゃみをしてしまった。
「ひどい鼻炎なんだ、この鼻炎は製薬会社の陰謀だ。赤い鼻のトナカイが家々を飛び回るようにウイルスは子どもを媒介にして蔓延する。親がこのウイルスに罹るとクリスマスにはサンタクロースに生まれ変わってしまうクリスマスは製薬会社が儲けるためにつくったお伽話である。」
「となるとお前には隠し子がいるらしい」
痛いツッコミだ、どう返すべきか…
「子どもは隠していないが、ソリを隠している。」
「俺の勝ちだ、クラウス。」
そういってルドルフはピザと空いたワインの瓶を抱えて颯爽と家へと帰った。
