不思議な2人

俺のモットーは常に冒険をすることだ。安定志向なんてもってのほか。バクチを打ち続けてこそ人生ってもんだ。

 

「キーンコーンカーンコーン」

 

「お前、今日ひまかー?」

「わりい、今日行くとこあるわ」

「おっけー、じゃあなー!」

こいつは今年になって仲良くなった奴だ。

一緒にいて楽しいけど、少し疲れるんだよな。

 

「今日、ゲーセン行かね?」

俺は友達にそう声をかけた。

こいつとは高校に入ってからの仲で、不思議と一番仲の良い友達だ。

 

「んー、まあいいけど。」

こいつはあんまり乗り気じゃなさそうだが、いつも付いてきてくれる。

 

「これ勝負しようぜ」

「いいけど、いつも負けんじゃん。」

「うるせえ、やるぞ!」

これもいつも付き合ってくれる。なんやかんや付き合いいいんだよなあ。

 

「くそー!」

「まだまだだね。一か八かに賭けすぎだよ。」

「だってお前のやり方だと面白くねえじゃん!」

こいつとはいつも同じゲームで勝負をしている。けど全然勝てねえ!

こいつはちくちくダメージを与えてくる。そんなんじゃモテねーぞ!

 

「そろそろ帰るか」

「そうだね。」

なんだかんだこいつといる時が一番楽しいんだよな。

 

 

僕の信条は常に平和でいること。一か八かなんてありえない。やっぱり人生は安定していないと。

 

授業の終わりを知らせるチャイムが鳴る。

 

走らせていたペンを止め、帰る準備を始める。

そんな時、あいつが来た。

 

「今日、ゲーセン行かね?」

そう声をかけてきたのは、いわゆるクラスの陽キャのあいつだ。

普通なら僕と関わらなさそうなのに、なぜかなつかれている。

 

「んー、まあいいけど。」

他の陽キャと行けばいいのにと思いながらも、悪い気はしないから行くことにする。

 

「これ勝負しようぜ」

「いいけど、いつも負けんじゃん。」

「うるせえ、やるぞ!」

いつも負けるのに懲りずに挑んでくる。まあ勝って楽しいからいいけど。

 

「くそー!」

「まだまだだね。一か八かに賭けすぎだよ。」

「だってお前のやり方だと面白くねえじゃん!」

安定してダメージを与えれば勝てるのに、こいつはいつも一発で仕留めようとしてくる。

そんな博打みたいなやり方じゃ勝てるもんも勝てないぞ、と心で思う。

 

「そろそろ帰るか」

「そうだね。」

ばかみたいな奴だけど、なんだかんだ面白い奴なんだよな。

 

 

「またいこーぜ」

「また行こうね」

 

 

一見合いそうにない2人だが、どこかかみ合う2人。

周りから見ると意外かもしれない2人だが、お互い必要な2人。

お互い、相手がいるから驀地に進むことができるのだ。

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