中毒と言って多くの人は薬物中毒やアルコール中毒を思い浮かべるでしょうが、本来中毒とは「毒に中る」という意味であってその原因たるものは何も依存性を伴うものに限らず、例えばドリアンなども中毒症状の原因になることはこの国ではまだ広く知られている事実ではない。それはただドリアンに国民全員に愛される健全な果実であるというイメージがあるということのみによりません。国民の主食であるドリアンを規制することは酒や煙草の禁止よりも難しいのであり、無理に禁じようとした場合には国中が暴動を起こすことは火を見るより明らかである。それゆえに、これまでの政権はドリアンの中毒性の公表とその規制を控えてきたのです。
しかし、このたび私はドリアンの中毒性を国民に伝えることにしました。まずドリアンの中毒症状はその摂取量によります。2023年度の調査では国民は毎日平均4.2個のドリアンを食べているとの結果が出ているが、これを1人当たり3個に抑えることで咳、頭痛、腹痛などの発生確率が大幅に減少することが研究によって明らかになりました。またこれまで不明とされてきたβ型風邪の原因はドリアンの食べすぎによる中毒症状であったことを発表しておきます。実はこれらのことは60年ほど前から分かっていたのだが、前述の理由から、また多数の官僚を含む熱烈なドリアン愛好家の反対により長い間公表できなかったのです。
ということで、ドリアンの摂取量を1日3個までとし、また店はそれ以上の量のドリアンを1人に販売してはならないというドリアン中毒防止法(ド防法)を今日付けで発布します。発効は来月1日からです。
依存性?そんなものがドリアンにあるはずはありません。ドリアンは至って健全な果物です。数を限ればね。(ドリアンむしゃむしゃ)
